中小企業 経営者の組織再編、事業承継、ハッピーリタイアを後押しするM&Aのお手伝い

M&A コミュニケーションの重要性

統合作業におけるコミュニケーションの重要性についてです。

前回、注意すべき観点としてコミュニケーションをあげましたが、これが上手くいかないとM&Aが失敗する確率は高くなります。実際に、買い手の経営陣のやり方等に反感をもった売り手の会社の幹部達が抜けてしまい、経営が立ち行かなくなる場合があります。特に中小企業においては、一人のキーパーソンの役割が非常に重要な場合がありますので、コミュニケーションの重要性は大企業よりも大きいと思います。当たり前ですが、買い手の立場を前面に出した無礼な言動や傲慢な態度は言語道断です。

このコミュニケーションの手段はいろいろあります。会議、説明会、メール配信、HP上の文章、ロゴマーク・社名の変更とともに配布するグッズ、パーティ、飲み会などです。

とりあえず、買い手が売り手企業でまず最初に、従業員の方々の不安を解消させるような挨拶をする必要があります。話す内容は買い手企業の説明や、当該M&Aの目的、経営方針やビジョン、従業員の待遇などです。

この挨拶が済んだら、従業員の方々と新経営陣とでファーマルでもインファーマルでも、コミュニケーションを深めるための会合、懇親会などを開く必要があります。時には、ランチを一緒に食べたり(餌付ケーション)、就業時間後は飲みに行ったり(飲みニケーション)、親睦旅行することなども有効だと思います。こうした機会を通じて、今後の経営方針を伝えたり、従業員の不安や不満を聞いてあげることが重要です。

どちらの側でも、不都合なことを隠し立てしたりせずに、継続的に双方向でのコミュニケーションを、誠実に実行していくことだけだと思います

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月岡公認会計士事務所

税務 会計 M&Aは東京 千代田区 月岡公認会計士事務所

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