中小企業 経営者の組織再編、事業承継、ハッピーリタイアを後押しするM&Aのお手伝い

M&A ディールの失敗と統合作業

M&Aの6,7割が失敗していると言われています。この原因としては、買収価格が高すぎるというものがありますが、それ以外に両社の統合作業の失敗があります。むしろ、後者の方が多いのではないでしょうか。

統合作業の失敗のパターンとして、@事業の統合があまりにも時間がかかり、統合効果がなかなか表れない、A急激に統合計画を推し進めようとして、決定的な対立関係を生じさせる、というものがあります。

@は、日本に多い対等合併に多く見られるものですね。みなさんも聞いたことがあると思いますが、たすきがけ人事や重複する制度、過剰な設備が残されたままで、数年間も実質的な統合作業が行われない場合があります。M&Aとはよく時間を買うといわれますが、これではあまり意味が無いですね。
Aは、買収会社が所有者であると言う資本の論理をあまりにも強く前面に押し出し、統合作業を急ぐので、この作業についていけず、大量の退職者がでたり、優良顧客が離れていってしまう場合のことです。

どちらもM&Aは失敗と言えますね。M&Aと言いますと、買った買われたというディールそのものが前面にでますが、本当はこのディール後のプロジェクトマネジメントの仕組みがとても大切だと思います。

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月岡公認会計士事務所

税務 会計 M&Aは東京 千代田区 月岡公認会計士事務所

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