中小企業 経営者の組織再編、事業承継、ハッピーリタイアを後押しするM&Aのお手伝い

M&Aの秘密保持

M&Aにとって、秘密保持は必要不可欠です。

売り手、買い手共に自分がかかわっているこのM&Aについての情報が流出することに注意しなければなりません。仮に、基本契約締結の前に会社を売るという情報が流れますと少々よくない影響が表れる可能性があります。

@まず、社員が動揺します。自分が解雇または左遷されるかもしれないと思い、これに反対する運動が起きたり、優秀な社員が辞めてしまう可能性があります。

A次に、取引先が不安を感じます。会社が売却されるということから、資金繰りが悪化しているのでは、という憶測が流れ、決済条件が厳しくなる可能性があります。

B更に、金融機関も不安を感じます。もちろん、理解のある金融機関もあります。しかし、担当者の認識が低い場合には、非常に感情的な対立を会社と起こす場合があります。

このような事態を避けるために、通常は秘密保持契約を仲介会社や買い手会社、会計事務所等と結びます。しかし、意外に多いのが、売り手の社内情報管理が甘く、情報が流出する場合があります。そこで、以下のことに注意してください。


・電話のやり取り
@会社の電話を使ったやり取りは極力やめて、携帯電話で行います。
A他者のいるところではメモをとらない。

・メールのやり取り
@メールの内容に相手会社を名前をダイレクトに書くのを止めます。
Aファイル名に「M&A」など判明しやすいタイトルは止めます。
B添付ファイルにはパスワードをつけます。

・ファックスのやり取り
@あらかじめ電話で通知し、受信ファックスをすぐ取れるようにします。

・打ち合わせ
@密閉した会議室で行います。
A電話の取次ぎの際には、会議を中断します。

・買い手や仲介会社との交渉場所
@自社ではなく相手先に行う。

このようにかなり気を使う必要があります。
交渉の当初はよいのですが、中盤にかかり、売り手も買い手から、さまざまな資料を請求されて疲れていたり、なかなか交渉が前に進まずやきもきしているときは、ついつい経営者の方は従業員にポロと愚痴の一つでも出てしまうそうになりますが、ぐっと我慢してください。ここで話をしてしまうと上手くいくものも上手くいかなくなってしまう可能性があります。よくよく注意してください。

運営者情報


月岡公認会計士事務所

税務 会計 M&Aは東京 千代田区 月岡公認会計士事務所

コンテンツ
リンク集